後付け可能な「踏み間違い加速抑制システム」が発売される
高齢化がどんどん加速する現代、高齢者によるアクセルとブレーキの踏み間違いによる事項が連日のように報道されています。
そのような状況を踏まえ、自動車メーカー各社は安全性の向上を目指し、モデルチェンジを行う際にはほぼすべての車種で自動ブレーキシステムが取り入れられています。
今後はどんどん安全性能も高まってゆくことは明らかです。
一方、自動車の買い替え年数はどんどん長くなっています。車は何年で買い替える?平均年数から買い替え時期を考えてみたの記事でも書いていますが、新車の場合、平均で8年は乗り続けます。
安全システムを搭載していない現行の車に乗っている、中古車に買い替える、という方は「新車に買い替える」しか自動ブレーキシステムを取り入れる方法はありませんでした。
そんな中、トヨタとダイハツが従来の車に後付けできる安全システムを開発し、販売を開始しました。
これは大変うれしいニュースです。
トヨタの後付けできる「踏み間違い加速抑制システム」
2018年12月5日トヨタは、後付けできる「踏み間違い加速抑制システム」を発売しました。
対象車種
プリウス:年式 09年5月〜15年12月
アクア:年式 11年12月〜18年4月
現時点ではこの2車種のみの純正品としての販売ですが、相当な販売台数ですので、広く広まってゆくと思われます。
メーカー希望小売価格
55,080円 (消費税込)
これに作業工賃が加わります。大体3〜4時間くらいの作業になるようですので、工賃は3万円位と思われます。(取り付けの際は事前にお店に確認してください)
出展:トヨタ公式ホームページより
注意事項
「加速を抑制しますが自動ブレーキ機能はありません。」と公式ホームページでも書かれています。
運転手がブレーキを踏んで止める事が前提です。
また、道路状況、車両状態、天候状態およびドライバーの操作状態によっては、システムが正しく作動しないこともありようなので、あくまでも補助的なシステムだ、という前提で安全運転を心がけましょう。
ダイハツの後付けできる「踏み間違い加速抑制システム」
トヨタと同日の2018年12月5日、ダイハツからも後付けできる「踏み間違い加速抑制システム」が発売されました。
その名は「つくつく防止」
対象車種
2007年12月に発売された2代目「タント」(L375型[2WD]/L385型[4WD])
メーカー希望小売価格
3万4560円。標準取り付け費込みの場合は5万9508円(いずれも消費税込)
画像:ダイハツ公式ニュース
まだ、ニュース記事だけのアップとなっていて、詳細な機能までの公開はありませんが、ダイハツはトヨタの子会社でもあるので、機能的に大きな違いはないのでは、とみています。
どちらも、車両の前と後に取り付けるソナーセンサーによって、前後方3m以内にある障害物を検知し、アクセルペダルが強く踏み込まれた場合に、システムがペダル踏み間違いと判断し、加速を抑制してくれるので衝突の被害が軽減されます。
今後、他の車種にも幅広く搭載可能になることいいですね。