クリーンディーゼル車に買い替える?
ディーゼル車といえば、黒い排気ガスを出す環境に悪い車、というイメージがありました。
ディーゼルエンジンは、ガソリン車に比べ熱効率が高いことから燃費が良いという特徴があり、海外では「エコカー」として認識されています。
国内でも技術の進歩により、従来よりも環境に良いクリーンディーゼルエンジンが開発され、色々な車種に投入されています。
クリーンディーゼルエンジンとは?
まず燃料についてですが、ディーゼル車は軽油を燃料としています。軽油は高温になると発火しますので、圧縮比の高いエンジン構造になっています。
圧縮した高温の空気の中に軽油を噴射し、自然着火させます。
ディーゼルエンジンの特性は、大きなトルクを発揮しやすく燃費がいいところです。
燃費が良く、燃料も軽油で安いので、経済的だと言えますね。
でも欠点もあります。ディーゼルエンジンは高回転が苦手です。それを克服するために最近では、ターボチャージャーとの組み合わせが増えてきています。
振動と音はディーゼルエンジンのほうが大きいです。
また、重量が重いので製造コストがガソリン車に比べて高くなります。
例えばマツダCX-5の場合、同じグレードでもガソリンエンジンに比べて40万円ほどクリーンディーゼルの方が高くなります。
※補助金が出ますので一概に車両価格の比較だけでは判断できませんが。
クリーンディーゼル車の燃費ってどうなの?
クリーンディーゼルの燃費ですが、カタログ上ではハイブリッド車と比べると見劣りする部分もありますが、実は実際の燃費「実燃費」では、ほぼ互角です。
同じクラスのガソリン車に比べると、燃費は30%から40%位は優れています。
燃料の価格はガソリンよりも軽油の方が10%以上安い事を考えると、毎月の維持費も節約できますね。
ちなみに、ディーゼル車の2018年5月現在の燃費ランキング(実燃費)を見てみると、
1位 マツダ デミオ (ディーゼル) 〃 23.84km/L
2位 トヨタ プロボックス/サクシード 実燃費 22.87km/L
3位 マツダ CX-3 〃 20.37km/L
参考サイト e燃費 http://e-nenpi.com/enenpi/?defact=carname_diesel_best
やはりマツダが強いですね。
クリーンディーゼルエンジン搭載の車種は?
クリーンディーゼルエンジンを搭載した国産の車種をピックアップしてみました。
マツダ(MAZDA): CX-3・ SKYACTIV-D・ CX-5 SKYACTIV-D ・アテンザ セダン ・アテンザ ワゴン・ デミオ
日産(NISSAN):エクストレイル20GT
三菱(MITSUBISHI):パジェロ・ デリカD:5
トヨタ(TOYOTA)ランドクルーザープラド TZ-G
クリーンディーゼル車の補助金について
クリーンディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンと比べると、CO2(二酸化炭素)排出量が30%も少ないと言われています。ですので環境性能が高いのです。
そのため、普及を促進するために補助金が設けられています。
車種ごとに補助金は異なります。こちらで確認できます。銘柄ごとの補助金(クリーンディーゼルは6ページ目にあります。)
車種によりばらつきはありますが、補助金がもらえるのは有り難いですね。でも、こんなニュースも出ています!
Yahoo!ニュース 2015年9月17日版 経済産業省は環境負荷の小さい自動車の購入に対する補助金を抜本的に見直し、2016年度から圧縮する方針を明らかにした。(時事通信)
既にエコカーが普及した、という事なのでしょうか。クリーンディーゼル車の新車に買い替えを検討されている方は、早い方がいいかもしれません。